ルビジウム発振器 【高周波測定】
メーカー スタンフォードリサーチシステムズ社(Stanford Research Systems)
ルビジウム発振器
ルビジウム発振器 PRS10
PRS10は小型、軽量でリーズナブルな組込み用発振器です。 次世代の通信装置、放送装置、伝送通信装置、計測器、デジタル放送、デジタルオーディオ用として最適です。
出力周波数 |
10MHz |
出力レベル |
0.5Vrms@50Ω |
位相雑音(SSB) |
<-140dBc/Hz(100Hz)代表値 |
短期安定度 |
<2×10-11 (1秒) |
エージング後 |
<5×10-11 (1ケ月) |
電源 |
+24VDC、 2.2A |
寸法(HxWxD) |
51x76x×102mm |
その他 |
GPSと同期可能 |
ルビジウム発振器ベンチトップ型 FS725
周波数基準器FS725はSRS社製ルビジウム(Rb)発振器PRS10、低ノイズ汎用AC電源、及びディストリビューションアンプ(分配増幅器)が小型ハーフサイズ2Uシャーシに一体となった製品です。FS725は安定かつ信頼性の高い製品で、校正やR&D実験、または正確な基準周波数が要求される用途に理想的な製品です。 【低位相雑音】-130dBc/Hz@10Hzオフセット 【アラン分散】<2 × 10-11(1秒) ※1 Stratum 1の性能を提供する外部1ppsリファレンスに位相同期が可能です。 ※2 オプションにより最大18個の出力を追加することができます。 【RS-232インターフェイス】 ルビジウム発振器に直接通信が可能です。提供されるWindowsソフトウェアを使用し、1ppsタイミングを簡単にモニタ及び制御し、機器の運用状況を測定できます。 【アラームリレー】 ルビジウム発振器のロック状態及び外部1pps入力への同期状況を表示できます。リレーはSPDTで、ノーマリオープン及びノーマリークローズの両方提供可能です。
出力周波数 |
10MHz、5MHz |
出力レベル |
0.5Vrms@50Ω |
出力数(標準) |
10MHz(2ch), 5MHz(1ch) |
出力オプション |
オプションボード: 10MHz (4個出力)、5MHz(1出力)、 1pps(1出力) ※3ボードまで追加可能 |
その他 |
GPS同期入力端子 |
GPS時刻周波数システム FS740
FS740は、GPSで制御されることにより、長期安定度1×10-13以上を備えた10MHzの周波数基準信号を提供します。本機は、UTCやGPSに関する外部イベントを時間認識することやユーザの入力した周波数を測定することも可能です。また、周波数出力や調整可能なレート(および幅)のパルス出力、IRIGBタイムコード出力を含む任意の波形の為のAUX出力をDDS同期させることができます。
基準信号 |
10MHz(GPS制御) |
長期安定度 |
1×10-13 |
タイムタグイベント |
UTC/GPS |
出力 |
サイン波、矩形波、三角波、IRIG-B |
|
周波数カウンタ、分配増幅器 |
インターフェース |
イーサネット、RS232 |
オプション01 |
OCXOタイムベース |
オプション02 |
ルビジウムタイムベース |
オプションA |
5出力(10MHz) |
オプションB |
5出力(サイン/AuX) |
オプションC |
5出力(パルス) |
ディストリビューションアンプ FS730 FS735
FS730は7チャンネルの出力を10MHz、5MHz、CMOS、ブロードバンド50Ω/75Ωよりお選びいただけます。-170dbc/Hz(offset 100kHz)の低位相雑音性能と入出力レベルの安定度が特徴です。FS735は2種類のFS730の組合せで14チャンネル(7チャンネル+7チャンネル)の出力を分配します。放送、電気通信、計測器の基準信号のディストリビューションアンプ(分配増幅器)としてご使用いただけます。 分配信号: 10MHz、5MHz、CMOS、ブロードバンド50Ωか75Ω (FS735組み合わせ例: 7チャンネル5MHz/7チャンネルCMOS)
ルビジウムオーディオオシレータ PERF10
デジタルオーディオ機器用のクロックに使用する発振器です。マスタークロックとすることで最高の音質を得ることが出来ます。
出力周波数 |
10MHz |
出力数 |
75Ω x 8ch |
フェーズノイズ |
<-155 dBc/Hz @ 10 kHz |
安定度 |
±0.05 ppb |
ウォームアップ時間 |
6分 |
その他 |
12VDC電源(オプション) |
ルビジウム基準信号発生器(エディックシステムズ社製) YP-1079A-1
ルビジウム発振器モデルPRS10を内蔵したバッテリ動作の10MHz正弦波基準信号発生器です。モバイル通信中継基地やデジタルテレビ局、中継器の保守や校正用計測器の外部基準周波数に使用されています。
出力周波数 |
10MHz(正弦波) |
出力レベル |
0dBm @50Ω |
安定度30日後 |
<5 × 10 -11 |
短期安定度 |
<2 × 10 -12(100秒) |
立上り時間 |
<7分 1×10 -9 |
動作温度 |
0℃~+40℃(結露無き事) |
使用電源 |
+15V 4.3A |
動作時間 |
約3時間連続Typ(満充電から) |
重量 |
約3.7kg |
寸法(WxHxD) |
300x87x200mm(突起部を含まず) |
水晶発振器 SC10
デジタルオーディオ機器用のクロックに使用する発振器です。 SCカット水晶と温度制御付き2重オーブンを採用した低位相雑音で高い短期安定度を持つ水晶発振器(OCXO)です。 コネクタなど7つの仕様選択が可能で最良のパフォーマンスを得ることができます。 電子計測器やデジタルオーディオの基準周波数に使用されています。
出力周波数 |
10MHz |
出力レベル |
1Vrms(+13dBm) @50Ω |
位相雑音 |
<-158dBc/Hz@(1kHz) |
短期安定度 |
<2×10 -12 |
エージング |
<2×10 -10/日 |
動作温度範囲 |
-55℃~+75℃ |
電源 |
+15VDCまたは+24VDC |
寸法(WxDxH) |
51x51x102 (mm) |
出力コネクタ |
ピン、 SMA、SMB、SMC |
ルビジウム発振器とは
ルビジウム発振器の原理と仕組み
日常生活で使われているさまざまな電子機器には、規則正しいリズムを作り出す「発振器」が使われています。中でも特定の元素を用いた「ルビジウム発振器」は、高精度というメリットから多くの分野で利用されています。Rb原子のもつ極めて安定度の高い固有周波数に、水晶発振器の発振周波数を同期させたルビジウム原子発振器です。ルビジウムはアルカリ金属元素の1つで、原子の振動数が非常に高い精度で一定になるため、原子時計にも使われている物質です。ルビジウム発振器は水晶発振器に比べ、長期周波数安定度が高いことが特長です。
ルビジウム発信器は電子機器を構成する部品どうしの間で、正確に同期を合わせる働きをしており、各種電子機器に安定的な周波数を提供する役割と、正確な基準信号を送る役割を果たします。GPSの1PPS信号と同期させる事で、より精度の高い周波数を得る事が出来ます。
主な用途
ルビジウム発振器には、主に以下のような用途があります。
・放送通信機器
・モバイル通信中継基地
・医療機器
・デジタルオーディオ
・各種電子計測器
他にも正確な同期信号が必要なシステムには、幅広い分野でルビジウム発振器が利用されています。
コーンズテクノロジーでは、PRS10、FS725、FS740、FS730、FS735、PERF10、YP-1079A-1などのルビジウム発振器とその関連機器、水晶発振器SC10を取り扱っています。