赤外線カメラモジュール Lepton
【カメラ・イメージセンサ】
本製品の特長・機能
製品名 | Lepton2.5 | Lepton3.5 | Lepton3.1R | LeptonFS (ご評価用)※1 |
センサ | 非冷却型マイクロボロメーター | |||
波長域 | 8~14μm | |||
解像度 | 80 x 60 | 160 x 120 | ||
ピクセルサイズ | 17μm | 12μm | ||
画角(水平) | 50° | 57° | 95° | 57° |
画角(対角) | 63.5° | 71° | 119° | 71° |
フレームレート | 8.7Hz | |||
温度分解能 | 50mK(0.05℃) | 75mK | ||
温度測定機能 | 〇 | × | ||
ビデオインターフェース | SPI経由のビデオ | |||
メカニカルインターフェイス | 標準Molex®ソケット対応32ピンソケットインターフェース | |||
その他 | RoHS・REACH対応、米国輸出規制対応 | |||
本体サイズ | 11.5 x 12.7 x 6.9 mm (without socket) 11.8 x 12.7 x 7.2 mm (with socket) |
カタログ・資料
- Lepton Series Datasheet
- 製品カタログ(日本語)
- 開発キット
- データシート
- ソフトウェアIDD
- Group Gets社製Lepton評価用ボードPure Thermal3カタログ
- Lepton 1.xシリーズ生産中止の案内
- Breakout board(250-0587-0)生産中止の案内_日本語
- FLIR社Lepton 2.0生産中止のお知らせ
▼Leptonに関するQ&A ▼
動画
よくあるQ&A
Q1.赤外線カメラとは?
A1. 絶対零度(-273.15°)以上のすべての物体は、その温度に相対した赤外線エネルギーを常に放射しています。赤外線カメラは、その赤外線エネルギーの強弱から画像の作成・温度の計測をしています。
下記は波長域のグラフです。光も赤外線も電磁波の一種ですが、波長が異なります。人間の目で見える可視光領域は、おおよそ380~780nmほどです。それに対し、赤外線は780nm~1mmほどの帯域です。一口に赤外線と言っても可視光領域より広いため、大まかに近赤外(NWIR)、中赤外(MWIR)、遠赤外線(LWIR)に分かれており、LeptonやBosonは遠赤外カメラ(LWIR)に分類されます。
Q2.なぜ熱(赤外線エネルギー)を捉えられるの?
A2.可視カメラは光に反応する受光素子(フォトダイオード)が使われているのに対し、熱型赤外線カメラのLeptonやBoson等は、熱に反応して電気抵抗が変化する酸化バナジウムを材料としたマイクロボロメータというセンサ(撮像素子)が使われています。マイクロボロメータは冷却不要で、常温で使用できるのが特徴です。冷却機の搭載が必要ないため、小型かつ安価な赤外線カメラが実現しました。
Q3.可視カメラとの違いは?
A3.可視カメラが光を見ているのに対し、赤外線カメラは熱を見ています。そのため、光の有無や天候に影響されず、撮像することができます。
暗闇、逆光、霧や煙でも見えるのがメリットです。
Q4.赤外線カメラに写らないものは?
A4.水やガラスです。
赤外線は水に吸収され、下記のように黒く映るため、雨漏りや漏水検知でも使用されています。
また、ガラスは透過しません。透明なメガネはサングラスのように映ります。
そのためレンズや窓材には、シリコン、カルコゲナイドガラス、ゲルマニウム等の赤外線を透過する素材を使用したものが使われます。(弊社で窓材も販売おります)
Q5.温度は正確に測れる?
A5.LeptonとBosonの一部機種には温度測定機能があります。測定精度(誤差)はHigh Gainモードで ±5℃ または 5 %、Low Gainモードで ±10℃ または10 %程度あります。非接触での温度測定のため環境要因に左右され、かつ冷却機がないため、カメラ自身の温度変化も影響し、このような精度となります。
Q6.赤外線カメラにシャッターはある?
A6.はい、メカシャッターがあります。ただし、赤外線カメラのシャッターは可視カメラとは異なり、露光ではなく画の補正に使います。定期的に均一なシャッター面を映してシャッターを切ることで、画素間のバラツキを補正します。そのため、シャッターを閉じている間は画が取れませんので、シャッターを閉じるタイミングはお客様のご用途・環境に応じて設定して頂きます。
Q7.単体で動作するの?
A7.いいえ、Leptonには専用ソケットが必要になります。はんだ付けはできません。
製品評価については、GroupGets 社製のPure thermal シリーズや関西電気工業製のBreakout Board基盤の使用を奨めています。(弊社で販売しています)
Q8.購入するのになにか必要?
A8.FLIR社製赤外線モジュールは米国製の赤外線カメラのため、輸出上の理由から、見積段階でのご用途とエンドユーザーの確認が必須です。
Leptonは米国商務省の輸出管理規制に該当し、輸出規制品目番号(ECCN)は6A993です。商業用に使用される場合のみ、米国から日本への輸出に輸出許可申請は必要ありません。一方で、米国商務省産業安全保障局から輸出許可を取得しない限りLeptonおよびLeptonを組み込んだ製品と情報の軍事用途への使用は禁止されています。また、キューバ、イラン、北朝鮮、スーダン、シリア、ベネズエラやDenied party、及び中国のMiritarry End-Use又はEnd-Userへの販売、譲渡、転売、輸出、再輸出はできません。
▼その他Leptonに関するよくある質問 はこちら▼
関連記事 FLIR Leptonで、お手軽?サーマル
■ FLIR Leptonで、お手軽?サーマル(1):https://www.cornestech.co.jp/tech/webmagazine/wm-1809/
■ FLIR Leptonで、お手軽?サーマル(2):https://www.cornestech.co.jp/tech/webmagazine/wm-1812/
■ FLIR Leptonで、お手軽?サーマル(3):https://www.cornestech.co.jp/tech/webmagazine/wm-1901/
アプリケーション例
・産業(配線や設備の異常発熱、火災検知)
・セキュリティ(監視、侵入検知)
・モバイル端末(スマートフォン、スマートグラス、タブレット)
・ドローン・ロボット
・物流(自動搬送車、荷物の温度監視、ベルトコンベア点検)
・動物(鳥獣監視、畜産)
・介護(見守り)
・オフィス(人数カウント)
メーカー紹介
テレダインフリアー社(Teledyne FLIR)
【赤外線カメラモジュール, 音響カメラ, ガス検知カメラ】
テレダインフリアー(Teledyne FLIR)社(旧FLIR Systems)は先進的な赤外線技術を活用し、赤外線カメラモジュールや音響カメラ、ガス検知カメラといった幅広い分野で製品を製造する企業です。
コンパクトで軽量なデバイスから革新的なセンシングソリューションおよびイメージングシステムまで幅広いラインナップで、産業・国防・航空宇宙・セキュリティ・環境モニタリングなど、多岐にわたる市場で活用されています。
弊社はテレダインフリアー(Teledyne FLIR)社(旧FLIR Systems)の代理店として、国内のお客様に製品を提供しサポートと技術サービスを提供しています。
本製品についての
お問い合わせはこちら
当社スタッフが必要な条件・用途をお伺いした上で、最適な製品をご提案いたします。
電子デバイス部 センサーチーム
TEL:03-5427-7564
E-MAIL:ctl-devices@cornes.jp
お問い合わせはフォームでも
受け付けをしております。