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    FLIR ADK™(カメラモジュール) 【カメラ・イメージセンサ】

車載向け 赤外線カメラ開発キット
FLIR ADK™(カメラモジュール) 【カメラ・イメージセンサ】

ADAS/AD向け赤外線カメラモジュール
メーカー テレダインフリアー社(Teledyne FLIR)

カメラモジュール自動運転ソリューション赤外線センサ赤外線

FLIR ADK™(Automotive Development Kit)は、赤外線カメラモジュールであるBosonにIP67規格の筐体を施した製品です。先進運転支援システム(ADAS)及び自律走行車(AV)向けの次世代自動車用サーマルビジョンの開発(歩行者の前方監視など)に費用対効果の高いアプローチを提供します。

筐体には曇り止め・雪どけ用のヒーター及び12μmセンサが組み込まれており、4種類のレンズタイプ(FOV:75°、50°、32°、24°)をご用意しております。

特長・機能

  • 画期的なサイズ、重量、および出力(SWaP)を備えた赤外線カメラコア
    小型軽量・高出力のBosonは、機能と消費電力の柔軟なトレードオフを可能にします。
  • FLIR XIRによる優れた映像処理-業界をリードするシステムオンチップ
    Movidius社製プロセッサーMyriad2を搭載。フリアーシステムズの拡張可能な赤外線映像処理システムならびに業界標準のインターフェースにより、最先端の処理および解析を可能にします。
  • プレミアムブランドをお値打ち価格で
    新設計のBosonの採用により、低解像度カメラの価格で高解像度カメラをご提供します。

仕様

  • サイズ : 35mm x 40mm x 47mm(W x H x D)
  • レンズFOV : 75°、50°、32°、24°
  • センサ : 非冷却マイクロボロメーター
  • 解像度 : 640×512 (VGA)
  • 波長帯域 : 8~14μm
  • インターフェース:USB、GMSL、Ethernet
    ※Ethernet版はGMSLとの変換機器が必要です。
  • 感度 : <50mK
  • ピクセルサイズ : 12μm
  • フレームレート : 60Hzベースライン、30Hzランタイムのいずれかを選択/9Hz(ライセンスフリー)
  • 重量:100gm (筐体込み)

CES 2024 - NEW Thermal Automotive Safety System from Valeo and Teledyne FLIR

動画

自動緊急ブレーキ(AEB)のテスト

 

次世代FLIR ADK™のご案内

 

先進運転支援システムへの適用例

 

FLIR社のテスト車両

 

 

赤外線カメラの原理と仕組み

赤外線エネルギーは電磁スペクトルの一部ですが、波長が長いために人の目で見ることはできません。赤外線カメラを使うことで、対象物や状況の温度変化を熱画像として可視化できます。赤外線は絶対零度以上のあらゆる物質から放射されており、温度上昇に伴い赤外線放射量は増加します。

サーマルイメージャーは、熱エネルギーの差異から画像を作成するため、熱を生み出すものであればその熱を利用してすべて可視化できます。人、動物、機械システム、工業プロセスはすべて個別の熱的特性を持つため、赤外線カメラを使って検知できます。LeptonやBosonのような非冷却式の赤外線カメラモジュールでは常温で画像を作成できるため、冷却式に比べて小型で軽量となり、複雑さやコストも軽減されます。

 

構造

カメラモジュールはレンズ、サーマルセンサ、処理電子機器、メカニカルな筐体で構成されます。 BosonやLeptonには酸化バナジウム(VOx)が採用され、検出器には検出素子が配列されております。解像度はBosonがQVGA (320×256)とVGA (640×512)、Leptonが80×60と160×120です。

熱エネルギーが検出器に当たると、読み出し用の電子回路がそのエネルギーを信号に変換します。この信号は、カメラから外部機器に渡すことができます。(Bosonであればシステムオンチップ(SoC)回路で直接処理することができます。このようなSoCでは、インテグレーターによって開発されたバックエンド電子機器を必要とする画像処理、分析などの高度な機能をカメラに内蔵できます。)

Bosonに使用されるレンズの素材にはゲルマニウム、Leptonには、シリコンが使用されています。可視光カメラと同じ素材をサーマルカメラに使用することはできません。可視光カメラの素材では検出器に届くまでにすべての赤外線エネルギーがブロックされてしまうためです。サーマルカメラが窓(ガラス)の外を撮影できないのも同じ理由です。

 

必要な解像度とレンズ

必要な解像度とレンズは、画像化する対象物、対象までの距離、画像に求める詳細レベルによって決まります。

BosonはQVGAやVGAの解像度で、水平視野角(FOV)は4度から92度です。Leptonの場合は80×60や160×120で、解像度が低くなります。

カメラの解像度は画像の詳細さに直接影響し、検出範囲に影響を及ぼす場合もあります。人、動物、車両といった対象の認識が必要な場合は、より多くのピクセルが必要になります。

必要な感度

カメラの感度は雑音等価温度差(NEDT)で表されます。これは、信号対ノイズ比で、カメラが解決できる最低温度差の指標です。通常、NETDはミリケルビン(mK)で表され、数値が少ないほど高性能であることを示します。

 

 

主な用途と市場

赤外線カメラモジュールBosonは車載カメラをはじめ、ドローン搭載、セキュリティ対策システム、工場での設備監視システムなど幅広い分野に応用できます。

コーンズテクノロジーでは、Bosonの他にも多種多様な赤外線カメラを取り扱っています。

 

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メーカー紹介

テレダインフリアー社(Teledyne FLIR)

【赤外線カメラモジュール, 音響カメラ, ガス検知カメラ】
テレダインフリアー(Teledyne FLIR)社(旧FLIR Systems)は先進的な赤外線技術を活用し、赤外線カメラモジュールや音響カメラ、ガス検知カメラといった幅広い分野で製品を製造する企業です。
コンパクトで軽量なデバイスから革新的なセンシングソリューションおよびイメージングシステムまで幅広いラインナップで、産業・国防・航空宇宙・セキュリティ・環境モニタリングなど、多岐にわたる市場で活用されています。
弊社はテレダインフリアー(Teledyne FLIR)社(旧FLIR Systems)の代理店として、国内のお客様に製品を提供しサポートと技術サービスを提供しています。

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電子システム部 オートモーティブチーム

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