2020.08.22
【Vol.37- Aug., 2020】Column: FLIR Boson用コーンズテクノロジー製 BCN – Boson Connection Boardとアナログ出力ボード・外部同期入力ボード
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初めに
Bosonは、FLIR製のLWIRカメラモジュールです。モジュール単体では、背面のBoBコネクタによってインターフェースします。評価用に、FLIR製のUSB type-Cコネクタを持つアクセサリ、USB VPCまたはUSB / Analog VPCを搭載して、当社からは出荷しています。Bosonには、QVGA出力のBoson320とVGA出力のBoson640、また、フレームレートとして9Hzのものと60Hzのもの、次の組み合わせの選択になり、さらに、用途に応じたFoVのレンズを選択することができます。
解像度 | Frame rate | レンズ |
Boson320 | 9Hz | レンズなし、92°、50°、34°、24°、16°、12°、6°、4° |
60Hz | ||
Boson640 | 9Hz | レンズなし、95°、75°、50°、32°、24°、18°、12°、8°、6° |
60Hz |
Bosonを実際の装置として応用する際、Bosonの背面コネクタから必要な信号(USB、UART、parallel data line、電源)を取り出して利用することになります。
当社では、実際の製品開発に用いることができる、いくつかのボード、及び、ボード間を接続するためのケーブルを作成しました。
1. BCN基板 : Boson Connection Board
Boson背面に収まり、Bosonの背面コネクタから、次の信号をフレキケーブルにより取り出すためのボードです。ただし、BCN基板とBoson間はネジ止めなどされてはおらず、Boson背面コネクタとBCN基板側にあるB2Bコネクタのみにより保持されています。従い、利用される際には、Boson筐体と基板がショートすることを防ぐシート及び、筐体(外装)などによる保持を検討ください。
信号名 | 用途 |
---|---|
パラレルデータ | VideoDAC用BT.656出力、または、muxedデジタル画像出力として使用する8bit信号です。 |
PCLK | デジタル画像出力クロック |
HSYNC | 水平同期信号 (BT.656出力時は不使用) |
VSYNC | 垂直同期信号 (BT.656出力時は不使用) |
USB | USB2.0を使った画像・制御インターフェース |
UART | カメラ制御用UART |
EXTSYNC | 外部同期クロック入力(60Hz版専用、9Hz版にはありません)。 |
RESET | リセット入力 |
VDD33 | 3.3V電源 |
VBUS | 5.0V USB用電源 |
GND | – |
2. アナログ出力ボード
BCNボードを利用し、Bosonから画像データを取り出してアナログビデオ信号を出力します。このボードは、Boson制御用のRS-232Cインターフェース及びアナログビデオ出力、そして電源を受けてBoson及び本ボードが動作するために必要な電力を得るようになっています。ボード外部とは、M12コネクタによりインターフェースします(右写真は試作品のため、ジャンパが若干飛んでます…)。
アナログビデオ出力は、ソフトウエアによるBoson側の設定により、NTSCとPALを切り替えて使用することが可能です。
M12 Pin# | 信号名 | 意味 |
---|---|---|
1 | Power(-)/GND | グランド |
2 | Analog Video(+) | ビデオ出力(+) |
3 | Analog Video(-) | ビデオ出力(-) |
4 | RS-232C / RxD | RS-232C / 受信データ |
5 | RS-232C / TxD | RS-232C / 送信データ |
6 | EXTSYNC | 外部同期クロック入力(60H版Bosonのみ) |
7 | Power(+) / DC24V | DC12~24V電源 |
8 | Power(-) / GND | グランド |
なお、このボードには2バージョンあり、制御インターフェースがRS-232Cである上記のものと、RS-422/RS-485であるものがあります。RS-422/485の場合ピン配置が一部異なりますが、どちらも8pinのM12コネクタを使用しており、提供可能です。
3. フレキケーブル
BCN基板と出力基板を接続するフレキケーブルで、0.5mmピッチ32ピンを用い、電力を必要とする配線は、複数のラインを束ねて使用できるようにすることで、強化されています。BCNと出力基板の1ピンの関係で、次のような接続になります。