2013.01.22
【Webマガジン Vol.2 – Jan., 2013】技術用語解説 測定における不確かさって何? <前編>
WEBマガジン通信・RF
それぞれの標準不確かさに関して 4~5 【Page 4 of 6】
4. 測定源不整合の標準不確かさ
これは測定源出力とセンサー終端間でのインピーダンス違いによる不整合による標準不確かさです。次式を用いて、測定周波数における測定源(DSRCE)とセンサ(DSNSR)との反射係数から計算されます:
測定源反射係数はRF測定対象物の特性です。測定源のSWRのみが既知の場合、反射係数は次の方程式を用いて測定源のSWRから算出されます。
センサーの反射係数であるDSNSRは周波数に依存します。
ほとんどの測定においてこれが不確かさを大きくする最大の要因となる為、測定源とセンサーとの間を可能な限り最良の整合を確保する必要があります。図1の図は、測定源とセンサー両方のSWRの既知の値に基づいたものです。
図1 Booton社98501900L – POWER SENSOR MANUAL より
5. センサーの直線性補正の標準不確かさ
これは“線形性誤差”とも呼ばれます。高いパワーレベルや周波数ではセンサーの応答は非直線性である為、線形性誤差が生じます。 これはBoonton社製4530シリーズのAutoCal機能を使用する事でこの標準不確かさを非常に小さくする事ができます。