NPORE® バッテリー用セパレーター材
バッテリーの熱暴走が課題に
バッテリーに含まれるセパレーター部品が故障すると、電極間にショートし、急激な熱暴走につながる可能性があります。 下のビデオは、2 つの同型電池での釘刺し試験の違いを示しています。左の電池ではMETA社 NPORE® セパレーターを、右の電池では標準的な PE セパレーターを使用しています。
リチウムイオンバッテリーとセパレーター材料
リチウムイオンバッテリー内にあるセパレーター材料は、充電あるいは放電サイクル中において、アノードとカソード間をイオンが通過できるようにし、その量のコントロールも行います。その一方で、電子は通過できないようにします。
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NPORE®と従来のセパレーターの比較
NPORE®セラミック セパレーター
NPORE® バッテリー セパレーター技術は、強度とフレキシブル性が特長で、さらに高温での安定性という利点も加わる事で、バッテリーの安全性を向上させます。(META社特許取得済)。
NPORE®の特徴
- 柔軟性と強度に優れたナノコンポジット膜
- 細孔径分布が狭く均一な細孔径
- ナノポア(孔)サイズは高度にカスタマイズ可能:<10µm~100µm

熱安定性
- 優れた熱安定性
- クラス最高の寸法安定性:200℃以上での収縮率が 1% 未満
- プラスチック製セパレーターと比べて約5倍の熱伝導率倍
- 難燃性
電気化学的性能
- 優れた耐久性
- バッテリー電解液に急速に濡れる
- プラスチック製セパレーターと比較し、3 倍の耐圧縮性
- 優れた電解質伝導性
META社のナノポーラス膜技術により、透過層を、カスタム可能な形で、非常に均一な細孔サイズといった優れた特徴と共にご提供可能です。これは、エネルギー貯蔵や、ろ過といった、多くのハイテク用途にて有用となるものです。
用途
- リチウム電池用セパレーター
- 電極コート付セパレーター
- ろ過膜
- 医療向けメタマテリアル機器
電極コート付セパレーター(NPORE® ECS : Electrode Coated Separator)
META社では、電極コート付セパレーター(NPORE® ECS : Electrode Coated Separator)の開発も検討されています。
よりシンプルで迅速なバッテリー組み立てプロセス
電極コート付セパレーター技術は、DOE(米国エネルギー省) の資金提供を受けて開発されたもので、リチウムイオン電池の製造コストと非アクティブ部品のコストを 20 ~ 40% 削減すると同時に、電池の安全性、寿命、エネルギーおよび出力密度を向上させることを目的としています。 NPORE® ECS には、新しい、セパレーター、集電体、端子材料といった非アクティブ部品を組み込んでおり、バッテリー組立工程もよりシンプル且つスムーズです。
- 厚さ 8 ミクロンのセラミック セパレーターにより、非アクティブ部品のコストを、20%超削減。安全性とサイクル寿命を向上します。
- 金属の集電体層、タブ、端子を製造する新しいプロセスを開発
メーカー紹介

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電子システム部 通信計測チーム
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