2014.04.22

【Webマガジン Vol.9 – Apr., 2014】赤外線カメラの初歩

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コーンテクノロジー
この記事の監修者
コーンズテクノロジー編集部
コーンズテクノロジーでは先進的な製品・技術を日本産業界へ紹介する技術専門商社として、通信計測・自動車・防衛セキュリティ・電子機器装置・航空宇宙・産業機械といった技術分野のお役立ち情報を紹介しています。

フリアー システムズ社赤外線カメラの特徴

最後に、フリアー システムズ社製の小型赤外線カメラモジュールについて紹介をします。写真1は非冷却タイプ(マイクロボロメータ)のQuarkモデルです。コルクの栓と比較すると実感されますが、世界最小レベルのサイズで、このモデルは7.5µm~13.5µmバンドを見ることができます。また、そのほかにも近赤外(0.7µm~1.7µm)を見る小型のタイプ(Tau SWIR)がリリースされています。小型のタイプはビークル搭載用として使われることが多いです。

 


写真1. フリアー システムズ社製Quark赤外線カメラモジュール

  • フリアー システムズ社赤外線カメラ詳細ページは、こちらをご覧下さい
  • ONLINE SHOPの赤外線カメラページは、こちらをご覧下さい

 

6. おわりに

赤外線カメラによる温度計測について様々な面を見てきましたが、これ以外に電動のレボルバーを用いたマルチスペクトル画像撮影機能や外乱に埋もれた微小な温度変化を抽出するためのロックイン機能など様々な解析テクニックがあります。そうした機能が備わっているかどうかも選択の基準になるケースがあると思われますが、これはまたの機会に説明したいと思います。

編集部注:

本記事は光アライアンス(日本工業出版)2013年10月号掲載の”赤外線カメラの選び方・使い方のポイント (コーンズテクノロジー(株) 物部周平)”を改題し少し書き直したもの です。