2022.11.01

META社応用事例:電子レンジの覗き窓を透明にして見やすく NANOWEB® 透明EMIシールド

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この記事の監修者
コーンズテクノロジー編集部
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電子レンジマイクロ波の遮蔽を透明な材料で実現

課題:電子レンジ窓には一面に金属メッシュがあり庫内が見づらくなってしまいます

 

従来、電子レンジの覗き窓には一面に不透明な金属メッシュが貼られており、庫内の様子が確認しづらくなっていました。
この金属メッシュは、電子レンジ内部で発生するマイクロ波を外に漏らさない役割を果たしています。

 

従来の電子レンジ vs NANOWEB®EMIシールド電子レンジ 透明性の違い イメージ

従来の電子レンジ窓では、一面に貼られた金属メッシュが不透明であるため、庫内の様子が確認しづらい。
META®社NANOWEB®透明導電性フィルムを用いることで、マイクロ波の漏れ・干渉をEMIシールドで防止しながら、庫内の様子をクリアに確認。

 

ソリューション: 高い透明度・導電性のEMIシールドで、窓を完全な透明にしつつマイクロ波の漏れや干渉を防ぎます

META®社では、実際に電子レンジの覗き窓を透明にした機能試作を実施しています。
正面窓部でのマイクロ波漏れ量を測定した結果、従来の基準品と並ぶ、1mW/cm2を下回る値が測定されています。(こちらの機能試作をご要望の際は、お問い合わせください。)
あらゆる形状・サイズの電子レンジ設計に対応できるよう開発も進められており、完全に透明なのぞき窓を安心して利用できるようになると期待されています。

電子レンジの覗き窓を透明にした機能試作META®社にて作製

NANOWEB®透明導電性フィルムについて:ロールで製造可能なナノサイズの金属メッシュ

 

 

 

META®社のNANOWEB®透明導電性フィルムは、目に見えないナノサイズの微細な幅の金属メッシュにより構成されています。
これにより、他にはないシールド性能・高い透明性が得られます。

従来の幅の金属メッシュでは、透明性が失われ曇ったような見た目(ヘイズ)・色みが加わってしまうため、使用用途が限られていました。
META社のNANOWEB®の金属メッシュであれば、~99%までの透明度※が可能かつさまざまなガラス・プラスチック表面に成膜可能であり、ITOのような導電性酸化物や現在あるマイクロサイズの金属ワイヤメッシュと比較しても、優れたシールド性能を示します。
※金属メッシュ単体での値となります

成膜可能材料

・多様なフレキシブルフィルム(PET,ポリカーボネート)
・多様なリジッド基板(ガラス、サファイアなど)
・各種金属(銀、金、アルミ、銅など)

主な強み

・人の目では見えない(サブミクロンの線)
・低抵抗(1~20Ωsq)
・高透過率(~99%)
・無色 色味なし、低ヘイズ(1%~)
・大面積用途にも

カスタムデザインが可能

・シート抵抗Rs: <1~100Ω/sq
・透過率 ~99%
・ヘイズ値 1%~
・線幅:0.15~1µm
・ピッチ:2µm~
・厚み:50nm~1µm

 

EMIシールド効果と光透過率データ*EMIシールド効果はIEEE-299standardsに従い測定 *電子レンジの周波数は2.4GHz

EMIシールド効果と光透過率データ
*EMIシールド効果はIEEE-299standardsに従い測定
*電子レンジの周波数は2.4GHz


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META®(Meta Materials)社について

下記メーカーページをご覧ください。
https://cornestech.co.jp/manufacturer/mti

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本件に関するお問い合わせ先

電子システム営業部
東京:03-5427-7566
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