カーテシアンフィードバックループIC 「CMX998」
最新テクノロジーのご紹介
Product Information 製品情報
カーテシアンループは可変負帰還変調方式を使用するデジタル無線機システムで用いる送信信号の効率・直線性の改善に最適な機能です。
CMX998はリニア送信によるカーテシアンフィードバックループ機能を統合した1チップICで、I/Qベースバンド信号をRF出力へ直接変調しPA出力からのフィードバックによりPAからの送信信号の線形補正を行います。また、フォワードパスやフィードバックパス、ループ位相コントロール内蔵の局部発信機、入力信号用の安定レベル検出機能やオペアンプ等の機能を内蔵しており、対応RF周波数帯域は100MHz~1GHzのワイドレンジ、チャンネル帯域幅は150kHzまで対応、低広域ノイズや高温度動作に対応し、ゲインは30dBまで可変、さらにI/QインプットやアナログFM・PSK・QPSK・ DQPSK・QAM・ODFM等の変調方式に対応しており、現在までの様々なソフト無線技術(SDM)に柔軟に適応します。
動作は電源電圧3.3Vによる低消費電力動作、動作温度範囲-40℃~+85℃、64ピンVQFNパッケージとなり携帯型を含む様々なデジタル無線通信機器に使用可能です。 現在、世界の無線機市場がデジタル化へと移行状況にあり、データ転送速度や周波数レンジの高能率化の要求が高まり複雑なリニア変調構成が必要となっている中、CMX998は理想的なポータブルアプリケーションに向けた低電力ソリューションを統合した製品です。
特長・機能
- 適用周波数レンジ:100MHz~1GHz
- 3.0~3.6Vによる低消費電力動作
- 小型パッケージ:64ピンVQFN
- 広帯域ノイズ:-148dBc/Hz
- C-BUS(SPI互換)シリアルインターフェイス
- ゲインコントロール装備
- エラーアンプ装備
- アップコンバータフォワードパス
- 直線補正フィードバック用ダウンコンバータ
- 360°ループ位相シフトコントロール
- DCオフセット測定用アウトプット
- オープンループ機能
- 安定レベル検出機能
- デジタルインターフェイス機能

CMX998 ブロック図
アプリケーション
- デジタル無線通信機システム
- TETRA/TETRA2機器端末
- APCO P25 Phese2
- 航空産業システム
- 移動衛星システム
- リニア変調を使用した無線システム
- 同社製デジタル無線機向けベースバンドIC「CMX980/CMX981」へのダイレクトインターフェイス
オプション
CMX998用評価ボード:EV9980
CMX998には同社製専用評価ボード「EV9980」の準備もございます。EV9980はCMX998の全機能及び動作を対象とした専用評価ボードで、一般的なPCB上に順応性のあるプラットフォームで構成されており様々なアプリケーションや周波数帯域(100MHz~1GHz対応)に向けた評価を可能にします。 本ボード上のコネクタやアクセスポイントからはRF信号、コントロール信号、ベースバンド信号へのアクセスが可能で、テストアクセスポイントからはRF信号やベースバンド信号のジェネレータやスペクトルアナライザ等の一般試験装置による試験が可能です。また、本ボード上には400MHz用PAと 800MHz用パワーアンプが実装されておりますが、CMX998からのRF信号出力コネクタも備えており外部に希望のパワーアンプを接続することにより、400MHz・800MHz以外の周波数でも評価可能で、動作周波数レンジは100MHz~1GHzまで対応します。 本ボードは同社製デジタル無線機向けベースバンドプロセッサIC「CMX981」や他のベースバンドシステムを利用した相互動作での評価も可能です。 本ボード上のCMX998はC-BUSシリアルインターフェイスとコントロールシステムを経由して制御され、ボードの制御は付属の同社製評価ボード用インターフェイスカード「PE0001」を介して同社提供EV9980用PCソフトウェア「ES.9980xxx.exe」によりPC上でコントロールすることが可能です。

EV9980 ブロック図
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