2019.01.22

【Webマガジン Vol.29- Jan., 2019】Column: FLIR Lepton で、お手軽?サーマル (3)

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コーンズテクノロジー編集部
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初めに

Leptonは、小型の安価な遠赤外線(LWIR)カメラモジュールで、80×60画素のLepton1.x/2.xシリーズと、160×120画素のLepton3.xシリーズのラインアップがあります。

本書は、Leptonを使ってお手軽(?)にサーマルイメージを得るPart.3、小型のLinuxボードを用いてLeptonを動かしてみる、最終回になります。


図1 Leptonシリーズ

 

3章 NanoPi NEO上でVideo4Linux

中国本土にあるFRIENDLY ELECというボードメーカーにはなじみが薄かったとしても、NanoPiと聞くと知っている方もおられることと思います。FriendlyARMというブランドで、数多くの中国製Cortex-Aコアを利用したSoCのボードを開発・販売しており、NanoPi NEOは、外形4cm□にAllWinner社のH3 SoCを搭載したボードになっています。FriendlyARM Webは直販サイトにもなっていますが、新しいSoC使ってどんどんボードは開発されてくるし、その価格にも驚かされます。この章では、もはやレガシー?な状態になりつつあるNanoPi NEOと、Video4Linuxを使って、Lepton1.5からサーマル画像を撮り込んでみたいと思います。なお、SPIとI2Cを利用できるようになっていれば、RaspberryPiなどでも同じことは実現できますし、ここで紹介するのは、元々RaspberryPi上で開発されているプロジェクトです。Lepton2.5までは、本章に記載の方法で動作するはずです。

 

NanoPi NEOハードウエア

1.2GHz動作のCortex-A7を4コア内蔵するSoC、AllWinner社のH3が搭載されている小型のボードで、512MbytesのDDR3が搭載されているバージョンを使いました。

このボードには、I2C、SPI、UART×3、USB2.0HS(TypeA)×1、USB2.0HS(ピンヘッダ)×2、USB OTG(microAB)×1、Ethernetなどがあります。

 

図 2 NanoPi NEO、カバー付き

 

電源は+5V単一で、USB OTG端子から供給するか、写真のようにピンヘッダから供給します(緑と白のワイヤ)。2A以上供給必要、となっていますが、この試験開発においては、もうちょっと容量が少ないものでも、USBペリフェラルもなくそれほどガンガンCPUパワー使ってはいないためなのか、トラブルなく動作しています。