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AIS用データ通信プロセッサICシリーズ CMX910/ CMX7032/ CMX7042

AIS用データ通信プロセッサICシリーズ CMX910/ CMX7032/ CMX7042

メーカーシーエムエル社（CML Microcircuits）

CMLマイクロサーキッツ社のAIS用データ通信プロセッサICシリーズは、AIS（船舶自動識別装置）機器に要求される機能と幅広いデータ信号処理機能を有しており、ソフトウェアシステムの簡素化や処理労力の低減を可能にすると同時に、最終製品の基板面積や部品数を最小限にすることができ、高いパフォーマンスをもった低価格な製品を短期間で製品化することを可能にします。

同社のAIS用データ通信プロセッサICシリーズのラインナップは上記の4種類に分けられ、CMX910はClassA+ClassB向けAIS機器に要求される機能を、CMX7032及びCMX7042（FI-1.x ダウンロード時）はClassB向けAIS機器に要求される機能を、CMX7032（FI-2.x ダウンロード時）はClassA+ClassB向けAIS機器に要求される機能（Rx-only）をそれぞれ実現する高集積ベースバンド信号処理ICとなります。
CMX7042はCMX7032と同様の機能を有しておりますが、RFシンセサイザは備えておらず更に小型のパッケージサイズとなります。
CMX7032/CMX7042の機能は、同社独自のFirmASIC™技術を用いたFunction Image™データファイルを初期化時や起動時毎にアップロードすることにより構成されます。このFunction Image™は外部EEPROMやホストuCに保存され、C-BUSシリアルインターフェイスを介して自動的に読み込みが行なわれます。また、今後新たにリリースされるFunction Image™を更新することによりデバイスの機能・特徴を製品出荷後にアップグレードアップすることも可能です。

現在、CMX7032/7042向けにFI-1.x（AIS ClassB ベースバンドプロセッサ）、CMX7032向けにFI-2.x（AIS Rx-only ClassA and B ベースバンドプロセッサ）がリリースされております。

本製品の特長・機能

ハーフデュプレクス通信　GMSK変調/FSK変調モデム対応
AIS/DSCデータフォーマット対応
相互チャンネル/隣接チャンネル上での最適動作
フレキシブルチャンネル構成
- 2系統Rxチャンネル
- 1系統Txチャンネル
- 最適なFSKインターフェイス（CMX910のみ）
キャリア時分割チャンネルアクセス(CSTDMA)動作サポート
パッケージタイプ
- CMX910： Q1（64パット-VQFNパッケージ）、L9（64ピン-LQFPパッケージ）
- CMX7032： Q1（64パット-VQFNパッケージ）、L9（64ピン-LQFPパッケージ）
- CMX7042： Q3（48パット-VQFNパッケージ）、L4（48ピン-LQFPパッケージ）
低電力動作： 3.0V～3.6V
Rxインターフェイス
- CMX910： I/Q信号Rxインターフェイス
- CMX7032/7042：リミッタ/ディスクリミネータRxインターフェイス
Txインターフェイス
- CMX910： I/Q信号Txインターフェイス
- CMX7032/7042： I/Q信号叉は2ポイント変調方式対応
補助ADC/DAC機能
- CMX910：補助ADC（10bit）：5系統(マルチプレクサ)、補助DAC（10bit）：5系統内蔵
- CMX7032/7042：補助ADC（10bit）：4系統(マルチプレクサ)、補助DAC（10bit）：4系統内蔵