2014.08.22
【Webマガジン Vol.11 – Aug., 2014】自動融点測定器「MPA100」は、融点測定の困難を最新の技術で解消します。
WEBマガジン分析・計測
融点の測定は、長時間オペレータが装置の前で一瞬の変化を捕えられる大変な操作です。また、測定には目視を基本とするため、主観が入りやすい点でデータの信頼性にある程度幅が必要でした。SRS社の自動融点測定器”MPA100”は、そんな融点測定の困難を最新の技術で解消します。
- 1) デジタルカメラ方式
デジタルカメラを検知器として採用したため、目視と同じ像を自動で取得ことが出来ます。これにより、目視判定に近い判断が可能になりました。このカメラはPC接続時には、拡大モニタ、および、録画用としても機能します。
- 2) 簡単な操作性
基本操作は、フロントパネルの測定開始、終了温度、昇温レートを入力し、測定開始ボタンを押すだけの、簡単操作です。セットアップ、オプションメニューにより、様々な条件で測定が可能です。アラーム機能は、長時間の測定や1日に複数のサンプルを測定する場合、必要な時間に集中して作業をするために、とても便利な機能になります。結果はフロントパネル上で見ることが出来ます。
簡単な操作性—自動融点測定器「MPA100」
詳しい製品情報は こちら
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- 3) 高分解能で高速測定
搭載された白金RTDセンサーにより、0.1℃高い温度分解能で400%℃迄の温度範囲を実現しました。また、熱伝導性の良いアルミヒーターブロックの温度情報を瞬時にフィードバックすることで精密な温度制御を可能としました。室温からでもオーバーシュートすることなしに目標温度へ速やかに到達します。測定終了後は空冷ファンにより直ちに測定開始温度までクールダウンし、効率良く作業を進めることが出来ます。
- 4) 付属のMeltView ソフトウェア(PC制御)
MPA100の専用ソフトウェア(MeltView Window Software)により、解析中のサンプル画像をリアルタイムで、同時に複数のオペレータで見ることが出来ます。測定結果は、自動計測の後、レポート表示画面で確認出来ます。 取得したデータはPCのHDD上に保存され、何度でも繰り返し見ることが出来、データの信頼性が格段にアップします。また、動画として状態を記録できるので、予備実験、プレゼン資料作成などに役に立ちます。MeltViewはフリーソフトなので、動画データの共有も可能です。保存ファイルには、バッチNo.、試料名も入力出来、データ管理面でも有効です。
(a) Solid Samples
(b) Meniscus Point
(c) Clear Point
仕様
温度表示 | 融点、及び、融点範囲 | 温度範囲 | 室温~400℃ |
温度分解能 | 0.1℃ | 温度精度 | ±0.3℃ (~100℃) ±0.5℃ (250℃迄) ±0.8℃ (400℃迄) |
再現性 | 0.2℃ | ソフトウェア | 付属 |
挿入キャピラリー | 外形×長さ 1.4~2.0×100(mm) 専用 | 測定本数 | 3検体同時可 |
試料量 | 2~3mm | 電力 | AC100V 50/60 |
重量 | 9lbs (約4kg) | 本体寸法 | 幅×高さ×奥行 約19×22×35(cm) |
関連情報
- 製品紹介ページ: 融点測定器 MPA100
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TEL:03-5427-7568 理化学機器営業部
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