2014.02.22

【Webマガジン Vol.8 – Feb., 2014】ワールドワイドで認められたロングセラーブランド 雨滴粒径分布測定装置 RD-80

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コーンテクノロジー
この記事の監修者
コーンズテクノロジー編集部
コーンズテクノロジーでは先進的な製品・技術を日本産業界へ紹介する技術専門商社として、通信計測・自動車・防衛セキュリティ・電子機器装置・航空宇宙・産業機械といった技術分野のお役立ち情報を紹介しています。

ディストロメット社は雨滴の粒径分布の取得データから、多面的な統計処理を容易にした、雨滴粒径分布測定装置を提供しています。

ここ最近、日本各地で局地的大雨(ゲリラ豪雨)や竜巻・突風といった現象による災害が社会現象になっています。これらの現象を捉えるためには、地上に降ると見られる雨量を推定し、雨域の広がりや移動状況を観測する、精度の高い気象レーダーが必要であり、その気象レーダーの開発において、観測精度を検証するために、観測精度の高い降雨量のデータと比較することが必要になります。そこで、今回ご紹介するディストロメット社の雨滴粒径分布測定装置 RD-80は、1972年に設立されて以来、精度の高い自然降雨の雨滴測定手法として、世界中で広く使用されています。

 


精度の高い自然降雨の雨滴測定手法
ディストロメット社製
雨滴粒径分布測定装置 RD-80
詳しい製品情報は こちら

 

RD-80は、笠型コーン(センサ)、プロセッサーのユニットで構成されています。

 


図1 RD-80 ディスドロメータ 接続図

 

センサに当った雨粒の垂直落下運動エネルギーを電気的パルスに変換し、雨滴の個数や直径を計測します。雨滴の大きさを127分類、20個のクラスに分割し、クラス内の雨滴の平均直径、落下速度、クラス別の直径の最大と最小の差を表示することができます。そして、取得したサンプルデータは、グラフ、散布図に切り替えが可能で、パラメータは降雨強度、降雨量、レーダー反射因子など豊富に選択ができ、様々な視点からの考察ができます。

RD-80は、レーダー気象学の他に、降水物理学、土壌浸食に関する研究用途でも使用され活躍しています。

 

仕様

  • 測定可能粒径: 0.3mm ~ 5.0mm
  • 降雨強度:       0.00 ~ 200mm/h
  • 確度:             ±5%
  • 測量範囲:       50cm2
  • 使用温度範囲: 0-40°C

 


サンプリングデータ


分布図


グラフ