2014.08.22

【Webマガジン Vol.11 – Aug., 2014】スマートフォンとタブレット端末のオーディオ特性に関する試験手法について

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この記事の監修者
コーンズテクノロジー編集部
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スマートフォンやタブレット端末のオーディオ特性試験は、様々なオーディオ経路を検討しなければならないうえ、それぞれの経路において評価対象、評価内容が異なるためとても複雑です。

はじめに

   スマートフォンやタブレット端末にはさまざまなオーディオ経路があります。出力系だけでもヘッドセット用ジャック、ビルトインのスピーカーやイヤフォン、HDMI、Bluetoothなどが存在します。対して入力系にはビルトインマイクロフォン、ヘッドセット用ジャック上のマイクロフォン入力部、Bluetoothがあります。それらに加えて、端末内部にはシリアル/ディジタル、PDM、アナログ試験用端子などが存在する場合もあります。

本テクニカルノートではさまざまなオーディオ経路毎の接続方法とサウンドクオリティの評価方法を解説しており、試験プロセスを処理するAPxプロジェクトファイルと同様に、ビデオおよびオーディオ試験ファイルのセットも提供されます。

また、マルチパスによる影響を同時に測定することなく信号経路の品質を評価するために、可能な限りファイルベースの試験信号やレコーディング結果を使用して評価する形をとっています。

スマートフォンやタブレット端末のハードウェアやソフトウェアは急速に進化しているため、今現在試験されているデバイスとは細かい部分で異なる部分が発生しているかもしれません。


APx Series用PESQ対応ソフトウェア
APx PESQ Software Option
詳しい製品情報は こちら

 

本テクニカルノートはAndroidスマートフォン用に準備されていますが、もちろんその他のOSベースの端末にも応用することができます。また、オーディオ試験においてスマートフォンとタブレット端末では大きな違いはないため、本テクニカルノートでは両方のデバイスをスマートフォン(Smartphone)、もしくは単に電話(Phone)などと表記しています。本テクニカルノートに記載されている全てのオーディオ経路を試験するためには、HDMI、Bluetooth、PDMインターフェースのハードウェアオプション搭載の米国Audio Precision社製APxシリーズオーディオアナライザが必要です。PESQ/POLQA測定を行うにはPESQ/POLQAソフトウェアオプションも必要になります。これらのオプションはAPxオーディオアナライザの新規導入時だけでなく、既にお持ちのアナライザに後日追加することも可能となっています。もちろん、一部のオプションのみ搭載している場合でも測定できるオーディオ経路はあります。

以降の内容については、下記リンクからテクニカルノートをダウンロードしてご確認いただけます。