2016.07.22

【Webマガジン Vol.19 – July, 2016】Product News: APx1701のご紹介:電気-音響テストの試験環境を大幅に改善

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コーンテクノロジー
この記事の監修者
コーンズテクノロジー編集部
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■低ノイズ、低歪み、フラットな応答特性をラウドスピーカー、ヘッドホン、マイクロホン測定に

ワイヤレスBluetooth®スピーカーやアクティブノイズキャンセリング機能搭載のヘッドホンの登場で、アコースティック試験の試験シナリオは今まで以上に複雑になり、試験中に試験機器の接続を頻繁に切り替えるシーンが増加しています。 例えばハイレゾ対応マイクロホンを評価する場合、先ずは計測グレードの標準マイクロホンでラウドスピーカーの特性を測定し、その後に標準マイクロホンを被測定のハイレゾ対応マイクロホンに置き換えて測定する必要があります。これを無響室で行なうのですから、切り替え作業の回数が増えてくれば煩雑になりますし、測定環境を均一に保つことも困難となります。

この状況を解決できる製品は、オーディオプレシジョン社 APx1701 トランスデューサ テスト インターフェースをおいて他にはありません。図1はマイクロホンの測定例です。APx1701は同時に被測定マイクロホンと標準マイクロホンに電源を供給でき、スピーカードライブ用PAも搭載しているため結線を切り替えることなく測定が実施できます。


図1 マイクロホン測定例

  また、図2は基本的なラウドスピーカー測定時の接続構成ですが、APx1701は計測に最適な特性の100 W パワーアンプを内蔵しているため別にパワーアンプを用意することなく測定を実施、かつ同時にインピーダンス曲線も測定しています。

 


図2 ラウドスピーカー測定例

APx1701はプリポラライズド測定用マイクロホンのシグナリングコンディショニング用途の計測グレードの増幅器とプロ仕様マイクロホンのファントム電源が搭載され、同社のAPxシリーズ オーディオアナライザと組み合わせることで電気-音響デバイス特性を正確に把握することを可能にします。

業界最高レベルの歪特性を持つAPx555と組み合わせれば、より正確な測定を行なうことが可能になります。 また、オーディオ基本測定に特化したAPx515と組み合わせれば生産工程でも一度の結線で複数のパラメータを同時に測定でき、測定項目の追加による品質の向上、もしくは結線回数の現象により測定時間の短縮が期待できます。

■特長

  • APx500 ソフトウェア v4.3に対応
  • DC-100 kHz 20 dB固定ゲイン 2ch アンプ内蔵
  • インピーダンス測定用電流検出レジスタ搭載
  • 周波数応答特性±0.08 dB(10 Hz-20 kHz直流結合)
  • S/N比 134 dB
  • 内蔵マイクロホン用電源によりファントム電源、CCPに対応
  • TEDS対応マイクロホン入力

関連情報 ・ お問い合わせ

TEL:03-5427-7564 電子機器営業部(東京)
TEL:06-6532-1012 電子機器営業部(大阪)