2020.06.22
【Webマガジン Vol.33- Jun., 2020】Column:The End of the Touchscreen Era タッチスクリーン時代の終焉
WEBマガジン
~2020年5月27日のロックダウン解除以降、日常生活の再始動に先立ち米・英で実施された調査の結果、消費者はタッチスクリーンに対し懐疑的になっていることが判明しました~
欧米諸国の多くの消費者は、今日広く普及しているスーパーやコンビニエンスストアのセルフレジ、ヘルスケアセンターや公共交通機関の券売機、キオスク端末などのタッチスクリーン画面に触れることに懸念を表しています。
今年4月下旬から5月上旬にUltraleap社により実施された調査*によると公共スペースのタッチスクリーンが衛生的であると回答した人はわずか12%(米国:14%、英国:9%)に留まり、平均82%(米国:79%、英国:85%)はタッチレスの方が衛生的であり、防御面からも良いという回答が得られました。
*調査手法:オンライン。回答者数=538名(米国:267名、英国:271名)
◆イメージ:Ultraleap社が実現する非接触インターフェース
「非接触による操作は、タッチスクリーン操作や対面でのカウンターサービス、モバイルアプリを利用した操作よりも、将来の選択肢として明らかに好まれていることが分かりました」と話すのはUltraleapの社長兼CEOのSteve Cliffe氏。
「公共のタッチスクリーンの最大の欠点はどうしても非衛生的になってしまうことです。真の意味で人を介さない『コンタクトレス』な操作を求めるのであれば「タッチレス」であることが求められます。
COVID-19以降大きく変わってしまった日常生活において、「ジェスチャー操作テクノロジー」は 小売りやその他公共の環境において消費者の信頼を回復するうえで、今後重要な役割を果たすものとなっていくでしょう。」
関連動画
“Touchless Interfaces –Gesture Control –Ultraleap (Ultraleap社の非接触インターフェース)
◆動画:回答者の8割がキオスク端末やデジタル掲示板のタッチスクリーンは不衛生であると感じており、一方でハンドトラッキングや触覚技術で生成するタッチレス・ジェスチャー操作に信頼感を覚えると回答
米国(74%)と英国(71%)の消費者は、将来的には非接触ジェスチャーによる操作を求めると回答
同調査内の飲食店でのオーダー方法に関する質問項目では「タッチレスやジェスチャー操作を好む」と回答した人が一番多くUS 33% / UK 35%。これに対し、「店頭での対面サービスを好む」はUS 27%/ UK 24%、続く「モバイルアプリでの操作」がUS 22 %/ UK 21%、「公共のタッチスクリーン操作」はUS 18%/ UK 20%と最も好まれない結果となりました。
事実、2016年のAmerican Journal of Infection Controlの調査では、調査対象とした食料品店17店舗のタッチスクリーンのすべてにバクテリアコロニーが存在することが判明(うち59%にはe-coliなどの危険なバクテリアが見つかっている)、同じく調査対象となった病院関連施設に設置されたタッチスクリーン17件すべてにもやはりバクテリアコロニーが認められました。
また、2009年に実施されたロンドンの公共交通機関と病院内の公共スペースに設置されているタッチスクリーンへの調査でも、その6割から高レベルの細菌汚染が見られています。
◆グラフ:今後求められるインターフェースの比率
「いわゆるスーパーのレジなどに設置されているタッチスクリーンが様々な消費者によって1日におよそ350回程度使用されている、という現実を考えると、画面がバクテリアで汚染されるのがどれほど容易なことであるか、またその都度拭くなど清潔に保っていくのがいかに難しいことであるかは想像に難くないことでしょう。」とUltraleapのOut-of-Home ProductディレクターであるSaurabh Gupta氏は締めくくりました。
◆元記事掲載ページ:(https://www.ultraleap.com/company/news/press-release/end-of-public-touchscreens/)
関連製品ページ
・空中ハプティクス技術
・ジェスチャートラッキングセンサ Leap Motion Controller
Ultraleap社について
https://cornestech.co.jp/manufacturer/ultraleap