2009.11.21
サテライトリンクエミュレータ「SLEシリーズ」の導入事例
事例紹介航空・宇宙
衛星通信の研究開発に採用
人工衛星を用いた通信システムは、広域性、耐災害性といった特長があり、航空機や船舶などの移動体向けに需要が高まっています。人工衛星を用いた移動体通信の研究開発に、dBm社のサテライトリンクエミュレータ「SLEシリーズ」が採用され、ご利用いただいています。
実際の衛星を使わずに、研究開発が可能に
現在、人工衛星は国際的な利用が進んでおり、通信試験のために衛星回線を確保することが厳しい状況です。SLEの導入で、実際の衛星を介する必要がなく、研究所にいながら簡単な操作で通信環境を再現することができるようになります。衛星使用のための煩わしい手続きや費用なしで、快適な研究開発環境が実現できた、とご報告いただいております。
試験コスト・時間の大幅カットを実現
実際の衛星を使用して通信試験を行う場合、1日を要する衛星の移動に合わせなければならないため、試験の日時が限られ多大な試験時間が必要です。また、実際に通信を行う場所での試験が必要で、出張に伴う時間や費用がかかります。SLEで衛星を模擬することにより、日時を選ばず短時間で、現地に行く必要なく試験を行うことが可能です。例えば航空機の場合、フライトを実施し試験機を搭載して、通信品質を試験しなければなりませんが、これらの試験もフライトの必要なく研究所で行うことができます。試験にかかるコスト・時間が大幅に削減されました。
新しい技術開発をサポート
新しい技術の開発において、その技術の実現の可能性や有効性を、SLEを使用すれば衛星を介さず実証することが可能です。需要が高まる衛星通信を、効率的に研究開発することができるよう、サポートしています。
お客様へのメッセージ
昨今、災害時などの緊急通信方法として、衛星通信が今まで以上に注目されています。SLEを使用することで、お客様のニーズに合ったきめ細かい試験が可能となり、コストがかかり高度なノウハウを必要としていた衛星通信の研究開発が容易に行えるようになります。当社では、衛星通信に関するトータルシステムの提案も行っております。衛星ビジネスでお役に立てることがございましたら、お気軽にご相談ください。
[2009年11月30日 掲載]
サテライトリンクエミュレータSLEシリーズ
衛星を模擬し通信環境を再現
- 衛星/地上局間における伝播遅延、フラットフェーディング、パスロス、位相シフト、ドプラシフトを考慮した衛星通信のRFリンクをエミュレーションします。通信環境再現や模擬が容易で、衛星地上局装置やモバイル通信装置の性能評価等で実力を発揮します。周波数コンバータ(UDCシリーズ)や精密Eb/No(C/N)発生器を組み合わせることにより、更に実運用に近い衛星通信環境模擬信号を発生させる等、お客様のご要望に応じトータルソルーションをご提供いたします。