2025.05.07
【事例紹介】BLUESKEYE AI社、英国政府による開発支援をもとに走行実験を実施——疲労検知アルゴリズムの精度向上に向けた重要データを取得
お知らせ事例紹介プレスリリース
コーンズテクノロジー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 西岡和彦)が国内代理店を務める、臨床グレードの感情認識・表情解析AIを開発するBLUESKEYE AI社(英)はこのたび、英国でのコネクテッドカーおよび自動運転技術(Connected and Automated Mobility ・CAM))の開発支援施設「Zenzic CAM Testbed」にて走行実験を完了したことを発表しました。本実験により、運転中の疲労状態を高精度で検出するためのアルゴリズム開発を大きく前進させます。
本走行実験プロジェクトは、英国政府による「CAM Scale-Up UKプログラム」の資金支援を受けており、次世代モビリティ社会におけるドライバー支援・安全性向上に向けた革新的取り組みの一環です。
実験概要:疲労に関するリアルなデータを収集
本走行実験では、20名の参加者が安全運転支援ドライバー同乗のもと、最大4時間のテスト走行を実施。多くの参加者が走行中に顕著な疲労を感じ、4時間に満たず休憩や中断を要する結果となりました。この実走行に基づくデータを、BLUESKEYE AIに取り込み、解析することにより、同社の疲労予測アルゴリズムの有効性の検証に活用されます。
高精度の検知技術で、感情的な注意散漫にも対応
BLUESKEYE AIの技術は、顔の表情から微細な変化を捉えることで、疲労・飲酒・社会的・感情的注意散漫などを非接触・客観的に検出します。これは、従来対応が難しかったストレスや気分から生じる「感情的な注意散漫」といった要因への対応を可能にし、ドライバーの安全性と快適性を大きく向上させるものです。
さらに、音声AIとの連携により共感的なフィードバックを実現することで、ストレスの軽減や気分の改善にも寄与します。適切な健康管理支援を通じて、健康状態が運転に与える影響の早期発見や、自動車メーカー向けの新たなヘルスケアサービスの創出も期待されています。
“現実に即した貴重なデータで命を守る”
BLUESKEYE AI社は、これまでも眠気特定でEUの疲労度評価を大きく上回る感度を示し車載搭載要求をクリアするなど、客観的なデータに基づき実験を行い、感情認識AIを活用した基盤技術を実証してきました。今回の「CAM Scale-Up UKプログラム」での走行実験は、そうしたBLUESKEYE AI社の感情認識AIの精度向上に貢献します。
BLUESKEYE AI社 共同創業者/Chief Evangelist Scientific Officerのミシェル・ヴァルスター教授コメント
「今回の実験結果は非常に心強く、私たちの技術が道路の安全性とドライバーのウェルビーイング向上に大きく貢献できる可能性を示しています。CAM Testbedの活用により、現実に即した貴重なデータを収集でき、命を守るソリューションの開発を一層加速することができました。」
【CAM Scale-Up UK コホート5 BLUESKEYE AIによる疲労予測アルゴリズムの検証について】
人とくるまのテクノロジー展でデモ実施
BLUESKEYE AI社の製品を2025年5月21日(水)~23日(金)にパシフィコ横浜にて開催の『人とくるまのテクノロジー展 2025』に出展いたします。当日は、製品デモなどを通して、BLUESKEYE AI社の可能性を体験いただけます。詳しくはこちら
BLUESKEYE AI社について
BLUESKEYE AI社は、顔や音声の分析を通じて人間の行動・感情をAIで客観的かつ自動的に理解するテクノロジーを提供しています。プライバシーを重視しながら、ユーザー体験の向上と社会課題の解決を両立することを目指し、ヘルスケア・自動車・ソーシャルロボット・消費者行動研究など幅広い分野で応用されています。
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