世界初 ASIL-B対応│車載用LWIRサーマルカメラ「Tura™」を発表 ―Teledyne FLIR社
- プレスリリース

当社が国内代理店を務めるTeledyne FLIR(テレダインフリアー)社が、ISO 26262機能安全(FuSa)規格に準拠した、世界初ASIL-B(Automotive Safety Integrity Level B)対応の長波長遠赤外線(LWIR)サーマルカメラ「Tura™」の発売を発表しました。
車載ナイトビジョン・ADAS・自動運転向けに専用設計
Turaは、高いパフォーマンス、供給リスクの低さ、そしてコスト効率の高い熱画像ソリューションが求められる、車載ナイトビジョン・先進運転支援システム(ADAS)・自動運転車(AV)の厳しい認識要件を満たすよう専用設計されています。

高感度FIRセンサによる優れた検知・認識性能
車載規格に適合したTuraは、業界最高水準の感度を備えた新しい高性能パッシブ型640 × 512ピクセル解像度の遠赤外線 (FIR) センサを搭載しています。これは、歩行者や動物、その他の「交通弱者(Vulnerable Roadway Users)」の検知と分類において極めて重要です。完全な暗闇、霧や煙、太陽光の反射、対向車のヘッドライトの眩しさといった困難な条件下でも、ヘッドライトの照射範囲を遥かに超える認識能力を発揮します。
自動緊急ブレーキ(AEB)と安全規制への対応
Turaは、命を救うための「歩行者対応自動緊急ブレーキ(PAEB)」を強化し、よりスムーズで安全な走行を支援します。また、既存のAEBシステムが苦手とする高速域での夜間テストシナリオを義務付ける、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)の連邦自動車安全基準(FMVSS)第127号の要件もサポートしています。
完全自動運転車への展開
Teledyne FLIR社の遠赤外線カメラは、完全自動運転車にも導入されています。前方監視用の認識データを提供するだけでなく、複数の赤外線カメラモジュールを統合することで、360度の周囲状況認識を強化することが可能です。これにより、視界不良時でも、人間、車両、動物などの熱を発する物体を確実に検知できます。
Valeo社との協業
Teledyne FLIR社と世界のモビリティ企業の主要技術パートナーであるValeo社は、以前より以下の通り提携を発表しています。(記事はこちら)
安全性と信頼性を柱に、量産可能でコスト効率の高いソリューションを
Teledyne FLIR OEM社 President and GM, Paul Clayton氏のコメント
安全性と信頼性は、自律走行技術において譲ることのできない柱です。そしてTuraは、センサ段階から機能安全(FuSa)に対応することで、業界の新たなベンチマークを確立しました。当社はこの20年間、ドライバー警告システム向けに100万個以上の車載用赤外線カメラモジュールを製造してきました。今後も、量産可能でコスト効率の高いソリューションを提供し続けます。
Tura 遠赤外線カメラモジュールの特徴
- ASIL-B準拠: ISO 26262機能安全規格に基づき開発
- 全天候対応: 加熱機能付きのIP6K9Kエンクロージャにより、24時間365日の信頼性を確保
- シャッターレス設計: AEC-Q準拠のコンポーネントを採用し、稼働時間、電力効率、低価格化を最大化
- AI最適化統合: 数百万個のアノテーションデータで学習された同社の「Prism™」認識ソフトウェアと学習データにより、導入を簡素化
Turaは現在入手可能です。製品についてのご質問・お見積りなど、以下よりお気軽にお問い合わせください。
2026年3月12日 「Tura」解説セミナー開催
スペック表だけでは判断が難しいTuraの特長や性能を、ウェビナーにて解説します。規制背景・比較データ・実装視点からTuraの技術的価値を整理します。併せて、AI/CNNを用いた物体認識の最新事例も解説します。
乗用車に限らず、建設機械、農業機械、AGV/AMRなど、24時間・全天候での自律走行が求められる現場において、どのように検知性能を担保すべきか。次世代認識システム設計のヒントを、ぜひお持ち帰りください。
- 日時:2026年3月12日(木)14:00~15:00
- 形式:オンライン(Zoom)
- 参加費:無料

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Valeo社のコメント
ValeoとTeledyne FLIRは、ナイトビジョンADAS向けに初のASIL-B対応熱画像技術を提供します。このシステムは、Valeoの幅広いセンサ群を補完し、同社のADASソフトウェアスタックを活用することで、乗用車や商用車、さらには自動運転車における夜間の自動緊急ブレーキ(AEB)などの機能をサポートします。[1]