2022.10.04

【非接触操作】Ultraleapハンドトラッキングセンサーの博物館導入事例

事例紹介非接触

  • TOP>
  • 特集>
  • 【非接触操作】Ultraleapハンドトラッキングセンサーの博物館導入事例
コーンテクノロジー
この記事の監修者
コーンズテクノロジー編集部
コーンズテクノロジーでは先進的な製品・技術を日本産業界へ紹介する技術専門商社として、通信計測・自動車・防衛セキュリティ・電子機器装置・航空宇宙・産業機械といった技術分野のお役立ち情報を紹介しています。

                                                                                                        Client:群馬県立歴史博物館様

【非接触 × 博物館:埴輪スコープ】

デジタル埴輪展示室の新設―With コロナ時代のイノベーション文化観光拠点計画―

群馬県は全国有数の温泉地として知られる一方で、東日本有数の埴輪(はにわ)の名所としても知られており、

国宝・国指定重要文化財に指定される全国の埴輪のうち、実に約四割が県内から出土していることから「埴輪王国ぐんま」を積極的に発信しています。

 群馬県立歴史博物館(群馬県前橋市)はこうした埴輪を多く展示する施設ですが、新型コロナウイルス蔓延以前より課題となっていた

インバウンド需要への対応策として「群馬県立歴史博物館イノベーション文化観光拠点計画」を発表、予てより外国人誘致のための外国語対応と共に

若年層が極端に少ないなど偏りが見られる来訪者セグメントの標準化を目指して活動しておりましたが、今年(令和4年)、展示室DX化の一環として

「デジタル埴輪展示室」を新設、3月19日に一般公開しました。

 

◆ リープモーション(Leap Motion Controller)と埴輪の融合

新設された「デジタル埴輪展示室」には複数の最新技術を取り入れた新しい展示が紹介されていますが、空中に浮かぶ「3Dホログラム埴輪」と共に、会場奥・正面に設置されたのが英・ウルトラリープ社のリープモーション(Leap Motion Controller)が設置されている「埴輪スコープ」です。

 

 

◆「埴輪スコープ」

75インチの大型デジタルサイネージとその前に設置されたリープモーションにより、画面に浮かび上がる3DCGモデルの埴輪を、自身の手の動きに沿って、各CG埴輪を自在に操る、見る、学ぶ、といったことができるデジタルコンテンツです。

・握る、左右上下に振るなどの直感的な操作で埴輪の向きを変えることが出来ると同時に、画面やデバイスに触れる必要がないため、感染対策にも優れています。

・従来のようなガラス越しでの実物展示では観察が難しかった背面の装飾なども、リアルな3DCGモデルで疑似的に観察でき、同じ画面に見どころや解説も表示されるため、埴輪の魅力をこれまで以上にわかりやすく学ぶことができます。

・3DCG制作、ホログラムディスプレイ等による埴輪の立体表は株式会社ニシカワ ネクスメディア事業部により演出・制作されています。

 

https://www.youtube.com/watch?v=NLnc6QZ34gY

コンテンツの操作として手の動きを正確に読み取れるUltraleap社の非接触ハンドトラッキングセンサー:Leap Motion Controllerが採用、

握る・上下左右に振るなどの直感的な操作で埴輪の向きを変えることができます。


来館者数の増加:23%+

 全国の観光施設数は未だ新型コロナウイルス感染による影響を色濃く受けていますが、群馬県立歴史博物館においては、このデジタル埴輪展示室の新設以降、来館者数で23%の増加(前年同時期比較)が報告されています。(2022年5月迄の約2か月間)

 


◆ Ultraleap社の非接触ハンドトラッキングセンサーについて

・リープモーション(Leap Motion Controller)は2012年に米国で販売がスタートした、手のジェスチャー操作によってコンピュータ操作が出来る入力デバイスです。[米・リープモーション社は2019年に英国ウルトラハプティクス社と合併、現在はウルトラリープ社(本社:英国・ブリストル)となっています。]                                                                                              

 

・発売当初は『コントローラー無しで(自身の手のみで)操作が可能になる』と主にXR/ゲーム業界で話題になり、以降、こうした一部のユーザーから強く支持されてきましたが、2020年の新型コロナウイルス蔓延以降は「非接触操作」にスポットが当たり、数ある非接触センサの中でも性能が極めて良い機器として、あらゆる業界、また広く一般からも注目を集めています。

 

デジタルサイネージやVR/AR、空中ディスプレイ等との相性がよく、ゲームデジタル広告、ATMやキオスク端末など、さまざまな機器、シーンへの利用が想定されています。

またデバイスをスクリーン前に置き、手を動かすと、その手の動き(ジェスチャー)を遅延なくスクリーン上に映し出すことより昨今ではVtuber*活動の必須機器として個人のお客様にも広く重用されています。

*インターネットやメディアで活動する2DCGや3DCGで描画されたキャラクター(アバター)、もしくはそれらを用いて動画投稿・生放送を行う配信者の総称を指す語

・現在はリープモーションの上位機種となるウルトラリープ3Di」や、組込みを想定した基盤型の製品「ステレオ IR170」が主流となっており、こちらもコーンズテクノロジーの*オンラインストア、またAmazonで販売しています。

 *コーンズテクノロジーのオンラインストアは法人様専用となっています。

 

Leap Motion Controller (リープモーション

コーンズテクノロジーオンラインストア(法人様専用です)   

Amazon購入ページ 

 

 

 

ウルトラリープ3Di:リープモーションの上位機種、カバー付

コーンズテクノロジーオンラインストア(法人様専用です) 

Amazon購入ページ

 

 

 

ステレオ IR170:リープモーションの上位機種、基盤タイプ

コーンズテクノロジーオンラインストア(法人様専用です) 

Amazon購入ページ