2023.03.13

米・Zoox社製ロボタクシー専用車両が世界初の公道走行を達成

お知らせプレスリリース

この度、米国のモビリティーカンパニー* Zoox社は同社が開発したドライバー不在のロボタクシーが、カリフォルニア州の公道で乗客を乗せて走行させることに成功したと発表しました。この車両には弊社が国内代理店を務めるTeledyne FLIR Systems社製の遠赤外線カメラが搭載されており、ハンドルやペダルもないというロボタクシーならではのデザイン設計になっています。

*モビリティ―カンパニー:人やモノの移動(mobility)を自動運転など先端技術で支援する会社

世界初 乗客を乗せたロボタクシー専用車両による公道走行を実施

2023 年2 月 13 日、米国カリフォルニア州・フォスターシティのモビリティーカンパニーであるZoox社は、私道での厳密なテストを経て、カリフォルニア州の車両管理局(DMV)からの認可を取得し、同社従業員を乗せた公道走行を実施、成功したことを発表しました。

ハンドルやアクセルペダルなど従来の運転制御を必要としないロボタクシーが乗客を乗せた状態で公道を走らせるのは史上初のこととなり、 その為Zoox社は「自動運転車業界にとって大きなマイルストーンになる」と述べています。

2023年2月現在、連邦自動車安全基準 (FMVSS) を満たしてカリフォルニアの公道での走行を認可された唯一のロボタクシーとなったZooxには、ハンドルやペダルといった従来の運転制御とは全く異なる、今日の乗用車には見られない新しいFMVSSの安全機能が100以上取り込まれています。

 

Zoox社CEO Aicha Evans氏:

 「本日の弊社の自動運転従業員シャトルの初運行の発表をもって、我々はカリフォルニア州の公道でロボタクシー専用車両に乗客を乗せて走らせた最初の企業になりました。しかしこれはZoox社だけではなく、自動運転車業界全体にとっての、これまでの業界の功績に新たな1ページを刻む重要なマイルストーンとなります。Zoox社としてもロボタクシーサービスの一般大衆向け・商用化へと一歩近づくことができました。

 

今後の展開 

歴史的な初走行を成功させたZoox社は次のステップとして、カリフォルニア州フォスターシティの本社で従業員のシャトルサービスを展開する予定です。 この従業員シャトル サービスは、Zooxの正社員に限定して提供されます。

ロボタクシーには一度に最大4名まで乗車可能で、Zoox社の2つのメインオフィスビルの間にある公共ルートを、右左折および双方向への折り返し、信号機の判断、自転車、歩行者、他の車両を認識し、適切に処理して時速35マイル(時速約56キロメートル)で走行します。

Zoox社共同創設者兼最高技術責任者 Jesse Levinson

「Zoox社の創業理念は、『交通の利便性を高め、道路の安全性を高めるために、フルモビリティの体験を再構築する』というものですが、

それは今日の、人が乗り、自動運転技術が搭載された車両を改造する、というだけではありません。ドライバー無しで完全無人運転が可能となる

専用車両を走行させたことは、設計とエンジニアリングの偉業であり、長年の努力の集大成でもあります。

我々は公道で車両を自動運転する技術力をベースとした従業員シャトルサービスの展開により、今後商用サービスの開始に向けて準備を進めつつ、

弊社の更なる技術と運用の改善に取り組んでいきます。」

動画

The Zoox Robotaxi On Open Public Roads:  https://youtu.be/tknowptOgU4

■ Zoox社プレスリリース:  https://zoox.com/press/

Zoox社について

カリフォルニア州フォスターシティ市を本拠地とするZoox社は、個人の交通手段を再発明し、未来をより安全で、よりクリーンで、誰にとってもより楽しいものにします。

同社のモビリティに対するビジョンは、「車」それ自体を超え、車両のソフトウェアやハードウェアだけに留まらず、充電やメンテナンスインフラ、フリートマネジメントツールなどの包括的でまとまりのある自律型モビリティサービスを含んでいます。このフルスタックアプローチによって、Zoox社の都市型モビリティ向けビジョンを、より包括的、かつ乗客に寄り添った形で展開することが可能になります。Zoox社は、Amazon.com, Inc.の独立子会社です。

 

■ Zoox社Webページ: https://zoox.com/

■ Teledyne FLIR Systems社とZoox社の業務提携については、以下もご参照ください。

FLIR Systems社がZoox社のロボタクシーに遠赤外線カメラを提供

車載評価用の遠赤外線カメラモジュール ADK2.0

Teledyne FLIR社では、車外に搭載した遠赤外線カメラを使用して夜間や雨天・降雪・霧・逆光などの悪天候下での評価をすぐに開始できるよう、IP67の防塵防水ハウジングを行ったADK 2.0を提供しています。
解像度はVGAクラスの640 x512画角は24°/32°/50°/75°から選択可能です。インターフェースはUSB2.0/GMSL/イーサネットから選択可能で、USB出力の場合は専用のGUIをPCへインストールすることで、撮影画像をPCで直ちに確認可能です。

その他、詳細は弊社Webサイトをご確認頂くか、弊社担当者までお問い合わせ下さい。

■ コーンズテクノロジー Teledyne FLIR社製ADK2.0 Webページ:http://owlsinc.xsrv.jp/cornes_tech/products/products_boson-2-4/

■ 遠赤外線カメラ・自動運転についての最新情報は、弊社Twitterアカウントをチェック!:Teledyne FLIR@Cornes Automotive team

 

Teledyne FLIR Systems社について

Teledyne FLIR Systems社は、一般・産業・軍事向けに様々な熱画像システムを設計・製造及び販売する世界トップシェアを誇るメーカーです。
製品の赤外線画像システムは、暗闇や悪天候等あらゆる状況下において赤外線エネルギー(熱)を検出して画像化する技術です。検出器・電子機器・特殊レンズなど製品の重要な部品を自社で設計・製造しています。

■ Teledyne FLIR社メーカーWebページ:https://www.flir.jp/

 

コーンズテクノロジーについて(Teledyne FLIR社 国内代理店)

コーンズ テクノロジーは長年にわたり日本と諸外国との貿易発展に寄与してきたコーンズグループの一員で、日本産業界のニーズに合った新製品や新技術をプロモーション、マーケティング、及び販売する技術専門商社です。世界中のパートナーと密に連携して、当社はお客様に迅速且つフレキシブルに世界最高レベルのご提案をさせて頂きます。

■ 当社Webサイト:https://cornestech.co.jp/product/products_boson-2-4

 

ECサイトでもご購入頂けます!

当社取り扱いのTeledyne FLIR社製遠赤外線カメラの一部製品はECサイトからもご購入頂けます。
是非、以下のリンクよりご確認下さい。

■ コーンズ テクノロジーオンラインショップhttps://ctl-commerce.com/

 


【お問い合わせ先】 FLIR Systems社 国内代理店

コーンズテクノロジー株式会社
電子システム営業部 オートモティブチーム FLIR担当
〒105-0014 東京都港区芝3丁目3番10号 コーンズハウス
TEL : 03-5427-7566
Email: ctl-comm@cornes.jp