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SightLine Applications 1750シリーズ 製品・機能紹介

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SightLine Applications社は、画像処理エンジン・ソフトウエアを搭載した組み込み用ボードと、画像処理ソフトウエアをセットで販売しています。組み込み用ボードでは、SightLine Applications社により整備されたLinuxを、OSとして使用しています。

新たに、1750シリーズがリリースされましたので、その製品についてご紹介します。

同時にハンドリングできる入力数としては、いずれも3系統ですが、画像処理を同時に行えるストリーム数としては、4000シリーズが2ストリームであることに対して、1750では1ストリームとなります。

製品概略仕様、4000シリーズとの比較

  1750シリーズ 4000シリーズ
プロセッサ NXP i.MX8M Plus SOM Qualcomm Snapdragon820 SOM
マルチカメラ 複数入力から1チャネル選択 マルチカメラ表示を含むデュアルプロセッシング
デジタルビデオ入力

3系統

・カメラアダプタ利用によるパラレル入力

・MIPI、または、カメラアダプタ利用によるMIPI入力

・USB3.0

アナログビデオ入力
(NTSC/PAL)

MIPI-ABアダプタボード利用による2入力選択 または

3000-ABアダプタボード利用による1入力

ビデオエンコード出力 H.264またはH.265エンコーディング、MPEG2 TS/RTP
HDMI出力
HD-SDI出力 HDMI-HDSDI変換ボード利用
CameraLink出力 外部CLコネクタを使用し、フルraw LVDS出力可 不可
KLV / Metadata システム メタデータは、OSD、JPEG EXIF ヘッダー、フル ピクセル スナップショット、および KML または NITF ファイル内で使用される KLV IP ストリームに挿入できます。KLV メタデータはMISBスタンダードに準拠します。
レコーディング機能 Class10 SDHC microSD(~400GB)
画像サイズ・
フレーム数

・720p @60fps (一部機能制約あり)

・1080p @30fps

・2 x 1080p @30fps

・4K@30fpsエンコーディング、フル機能では15-30fps

シリアルポート 2(@3.3V) + MIPI-INアダプタによる4 4(@3.3V) + MIPI-INアダプタによる4
その他I/O GPIO(1) + MIPI-INアダプタによるGPIO(3) I2C, GPIO(3) + MIPI-INアダプタによるGPIO(3)
イーサネット 10/100base-T Eth PHY. UDP, TCP and RTSP unicast, multicast. With transformer
入力電源

8-15V DC (通常12V)

3W (Typ.)

0.1W Sleep Mode(予測値)

8-15V DC (通常12V)

5W (Typ.)

サイズ

33.3 x 45mm

7.1g (SOM単体)

50.5 x 38mm

12.5g (SOM単体)

温度 室温環境、標準放熱器にて-40~85℃ パッシブ ヒートシンクが付属している場合、周囲温度 -35 °C ~ + 70 °C。
EMI TBD MIL-STD-461(お客様製品の一部として)
振動 TBD MIL-STD-810(お客様製品の一部として)
製造品質

ISO 9001 and AS 9100取得済み工場において、IPC-A610 Class2仕様に基づき組み立て

ROHS Directive 2011/65/EU, 2015/863/EUに準ずる部品を使用

ハードウエア編

1750シリーズOEMボードとアクセサリ


 アダプタボード類は、3000シリーズおよび4000シリーズと共通です。

品名 内容 写真、など
1750 OEM 1700 SOMを下面に搭載するボードになります。上面には、3000シリーズ・4000シリーズ用のアダプタボードを搭載するB2Bコネクタおよび外部I/F用のコネクタが搭載されています。
1750 EVAL 1750 OEMを評価するために必要なキットです。1750 OEMとSLA USB FPC-C(USB-Cコネクタを提供)、SLA Dist、それに放熱を兼ねるマウントプレートや各ボードを接続するためのケーブルなどがセットになっています。これがあれば、まずはボードを動作させることが可能です。

ソフトウエア編

 ハードウエアの違いに基づいて、一部ソフトウエアは、1750シリーズでは有効にすることはできませんが、ほぼ4000シリーズと同様です。このページSightLine Applications 4000シリーズ製品・機能紹介をご参照ください。

Sightline Applicationsの画像処理プロセッサでは、LinuxOSの上にvideo trackというビデオ処理システムが構築されており、ユーザーはそれを用いて画像の設定を行うか、もしくは、Lua・C/C++などの言語を用いて、インターフェースや、プログラム開発を、Windows上で行うことができます。ライセンスによって、rtpストリーミングあるいはHDMIより、画像出力を行うことができます。

 VideoTrackは、Windows PC上で実行されるPanel Plusによって設定を行い、また、Panel Plusにて、1750の出力フレーム(画像)をストリーミング出力することで、それを受け取り、画像を確認することができます。

1750-EVAL + Boson

 1750-EVALに、4000-MIPI-INおよび3000-FPC-BOSON-Eを追加することで、Boson画像を1750-EVALで取り扱うことができるようになります。なお、1750-EVALには、HD-SDIカメラが付属していますので、まずはHD-SDIカメラを用いて、1750の機能確認を行うことができます。1750の上に積むタイプのボードに接続されるカメラはCam0、MIPIポートに接続されるカメラはCam1、USBポートに接続されるカメラはCam2 or Cam3と定められています。3000-FPC-BOSON-Eを用いる場合は、BosonはCam1になります。それぞれ個別に、Captureメニューを使って設定を行います。

1750-OEMのMIPIポートに接続されているカメラは、Cam1としてシステム上認識されます。Cam1にBoson640を設定後、hot/cold疑似カラーに設定してスナップショットすると…

Whitehotシーン内で、温度が高い部分が暖色系、温度が低いところが寒色系で表示された画像がPanelPlusのホストPCに記録することができます。このスナップショット機能は、Panel Plus 3.6から導入された機能になります。AGC処理は、1750上で行われているもので、Bosonからは、rawデータが出力されています。

なお、フレームレートはほぼ60fpsで推移していますが、Panel Plusは1750が出力するストリーミング画像を表示しているため、ネットワークの負荷状況の影響を受けて、fpsは変動します。

※2025年8月に、社名をSightLine ApplicationsからSightline Intelligenceに変更しました。

この記事の監修者

コーンズテクノロジー編集部
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