4Dイメージングレーダー「zPRIME」の国内提供を開始 – Zadar Labs社とコーンズテクノロジーが販売代理店契約を締結 –

2025年8月25日、コーンズテクノロジー株式会社は、業界最高の解像度を誇る4Dイメージングレーダーを開発・製造するZadar Labs社(本社:米国 以下:ゼイダー社)と、日本市場における販売代理店契約を締結したことをお知らせします。これにより、ゼイダー社の最先端レーダー技術「zPRIME」の日本国内への展開が本格化します。
ゼイダー社は、自律走行車農業機械、重機、自律走行ロボット(AMR)・無人搬送車(AGV)、高度道路交通システム(ITS)など幅広い分野で必要とされる高精度で安定した検知システムを提供します。またセンサ単体の販売に留まらず、パーセプションのソリューションも提供する事により、システム全体の費用低減にも貢献することが可能です。
主力製品である4Dイメージングレーダー「zPRIME」は、ミリ波周波数(77-81 GHz)で動作し、LiDARが苦手とする霧、塵、雪などの悪条件下でも高精度な自己位置推定および環境地図作成(SLAM)を可能にします。
ゼイダー社製4Dイメージングレーダー「zPRIME」の特長
ゼイダー社は、従来のセンサが抱える課題を克服する次世代のレーダー技術を開発しています。彼らの主力製品である「zPRIME」は、従来のレーダーの「距離・水平角・速度」に「高さ(垂直角)」を加えた4D情報を同時に取得することで、より高精細な環境認識を実現します。
速度を含む多次元的な状況認識
位置情報に加え速度情報が得られるため、より高精度な危険予測に活用することができます。
高解像・長距離検知
最大1,000m先までの対象物を高精度に検知し、250m離れた人物も識別できます。これにより、広範囲での安全確保と精密なナビゲーションが可能になります。
全天候対応
光学センサやLiDARが苦手とする霧、塵、雪、豪雨といった悪条件下でも安定した性能を発揮します。
高密度点群出力
非常に高密度で正確な点群データを提供し、周囲環境の認識を強化します。
高い搭載の柔軟性
ミリ波レーダーであるため、特殊なハウジングを必要とせず、センサ表面に付着した泥や水などの汚れの影響を受けにくい設計となっています。これにより、過酷な環境下での運用においても信頼性の高いパフォーマンスを提供し、様々なアプリケーションへの搭載を容易にします。
「zPRIME」の主な活用分野
「zPRIME」は、その高度な機能性により、多岐にわたる産業分野での活用が期待されています。
自動運転・ロボティクス
自律走行ロボット(AMR)や無人搬送車(AGV)、トラック・バス・乗用車等の自動運転車における既存のカメラやLiDARセンサと組み合わせることで、センサの冗長性を高め、システム全体の高い安全性と信頼性を実現します。
農業・建設車両
全天候対応のため、粉塵や泥、水しぶきといった過酷な現場環境でも安定した動作が期待でき、農業機械や建設・産業車両での使用に最適です。
セキュリティ・監視
広範囲をカバーし、悪天候下でも人や車両の動きを正確に捉えることができるため、施設警備や広域監視システムにおいて、これまで以上の信頼性を提供します。
特殊環境での応用
鉱山などの照明や視界が限られる過酷な環境下でのマッピングや安全管理にも貢献します。
