採血不要の非侵襲血糖値測定システム glucoWISE®(開発品) 【分析装置・計測器】
glucoWISE®「ホーム ハブ」製品コンセプトは、英国が資金提供した 27 か月にわたるプロジェクトの一環として開発されました。これは非侵襲の血糖値測定技術のプロトタイプを開発するためのもので、電波センサーと光学センサーを組み合わせることで、血糖値の変化を予測する精度を向上させるというものでした。
※共同開発は、META (完全所有の英国子会社である Medical Wireless Sensing Ltd. )、The Imagination Factory、Virtual Clinic Direct、および Brunel Innovation Centre の 4 団体により実施。
プロジェクトでは、システムの試作機がいくつか開発されました。これは家庭や診療所などのポイントオブケアを想定し、糖尿病患者が使用するように設計されたシステムで、このシステムは、「ホーム ハブ」と、夜間のトレンド モニタリング用のウェアラブル部品で構成されています。
複数の波長によるバイオセンシング技術を用いており、光センサーと電波センサーを機械学習処理を使いながら組み合わせています。プロジェクトでは、実験室環境にて、このシステムが、単体でセンサーを使用する場合と比べて、血糖値の変化をより高い精度で予測できることが実証されました。初期のプロトタイプ システムを使用した予備実験の結果は、Sensors 誌に掲載されました。
メタマテリアル フィルムを用いた電波測定技術
非侵襲測定における課題
非侵襲測定技術のほとんどの生物医学用途では、電磁波と人体組織との相互作用が大きな課題となっています。一般的に、皮膚は、電磁波が体内に入り込むことを妨げてしまうため、求める医療診断情報を抽出することが困難になってしまいます。
他技術との違い
META社ではメタマテリアル フィルムを使う事で、皮膚からの反射をキャンセルできます。これにより体内を通る信号対雑音比(SN比)を高めることができます。皮膚を加熱したり損傷したりすることもありません。フィルムは微細構造で薄いため、さまざまな医療機器に組み込むことができます。このような反射防止構造は過去にも存在していましたが、効率が小さくかさばり、医療機器には適していませんでした。
当技術の利点
健康管理を改善するための鍵は、早期診断です。これをサポートできる技術を開発することで、患者様とより広い医療システムの両方に計り知れない効果をもたらします。
従来の血糖値モニタリング装置を使用するには、採血による痛み、費用、および不便さがあるため、糖尿病患者様の多くは、推奨される頻度では検査を行わず、低血糖や高血糖などの深刻な状態に陥ってしまっています。 META社では、非侵襲で痛みがなく、費用対効果の高い、これまでの測定に代わる新たな手段の開発に取り組んでいます。これにより、糖尿病患者は、血糖値を頻繁にモニターできるようになり、最終的に生命を脅かすような状態を発症するリスクを軽減します。
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